HOME > RSJ2013

国際ロボット展

iREX2013(国際ロボット展)が2013年11月6日~9日に東京ビックサイトで開催され,本学からは情報工学科の中沢研究室が展示を行った.当該展示会は,国内外における産業用・民生用ロボットおよび関連機器を一堂に集めて展示公開し,技術の交流,利用技術の向上と市場の開拓などに貢献し,産業技術の振興に寄与することを目的としている国際展示会で,隔年で開催されており,各種メディアにおいも開催期間中に連日様子が放送されるなど注目度の高さでも知られている.


今年は.産業用ロボットやコミュニケーションロボットに加えて,生活密着型ロボットや福祉系ロボットなどの展示が多く見られ,安全安心の分野に加え,超成熟社会に向けた技術分野への進出が大きくなってきた.またその技術内容に注目が集まったところがあった.そのため, 4日間の入場者登録数は,10万人(中学生以下をのぞく)を超え,出展者数も,334社・団体という大規模の展示会となった.当該展示会のセッションとして,大学や研究機関によるロボット及びシステムに関する「RT交流プラザ」が設置され,我々の研究室においては「脳波を用いたロボットハンドの研究開発」に関して出展を行った.これは,脳波を測定してロボットハンドを動作させることを目的としており,グローブデバイスを通じて、人の手の動作を機械学習させた後に、脳波情報を用いて自動的にロボットハンドを動作させることが可能である。また、ロボットハンドと脳波測定システムはWiFiで接続されており、利用しやすい設計となっている。


目的・仕組み・展望などの説明を入場者に行うとともに,ブース内にてデモンストレーションを積極的に行った.デモンストレーション時には,多くの入場者がカメラを片手にロボットハンドの周りを囲み,多くの注目を集めることができた.


また,本研究室が実施している「3G及びZigBeeを利用したクラウドセンサネットワークシステム」「特殊環境下における低床型無人搬送車の自律制御」「画像認識技術を用いた危険車両検出システム」についても展示を行った.このように,多くの企業関係者や大学関係者が訪れ,センサー技術・クラウド技術・画像処理技術に沢山の議論やコメントを頂くことができたのは非常に有意義なことであった.また,アジア・ヨーロッパの方々も多数ブースに来場し,英語による説明を求められた.担当した本研究室の学生(平谷拓也君,鷹箸考典君,櫻井壯達君,阿部拓真君)のみならず,5月~10月まで日墨交流事業に基づき本研究室で研修を行なっていた研究生(Sergio Omar Martinez君 )も多くの説明を行なって頂くことで他のブースよりも国際的な取り組みを行なっていることをアピールできた.


研究室の展示ブースには4日間に渡り,国内外から多数の方々が来場し,展示を担当した学生にはかなり負担の大きい展示となったが,ロボット業界の最新現状を肌で感じられて良かったとの感想を得た.また,多くの企業関係者のみならず,本学の卒業生も来訪して頂いた.その中でも,「卒業生として誇らしい.」というコメントを頂いた.開催中に作成した研究紹介のリーフレットも印刷した分(100枚)がすべて配布することができた.


以上述べたように,参加した学生にとっても研究室としても価値ある時間が過ごせたと判断した.今後とも積極的に情報発信の場としてこの展示会を活用できればと思っている.