電気関係学会北陸支部連合大会

AI車載コンピュータのソフトウェア開発

発表者:柳澤理沙、中沢 実
概要:


本論文では、自動運転システムのシミュレーションができるソフトウェアの提案をした。既存のオープンソースのシミュレータであるCARLAを使用して、CARLAからセンサデータを取得し、現在の車両状態を把握する。さらに、CARLAからカメラデータやセンサデータを取得し、認識システムによって人や障害物、車などを認識する。現在の車両状態と道路の状態を比較することで車の次の状態を予測し、車両にフィードバックすることで自動運転できると考えた。認識システムでは、道路をステレオカメラで撮り、YOLOで学習した認識したい人などの学習器やOpenCVなどを用いてリアルタイム検出をする。これをCARLAとつなげることでCARLA上の道路の障害物や人などの検出をすることができる。

日本語論文における章構造を利用したサーベイのための自動要約
発表者:佐藤照大、中沢 実

概要:


本研究では, 日本語論文の章構造に着目し, 研究のサーベイを効率化できる自動要約システムの構築を目指す. 動向調査は研究者にとって重要であり, 大量の論文を読む必要がある. しかしAbstractのみではサーベイに必要な情報が不足しており, サーベイには適していない. また, 本文を全て読むには負担が大きすぎるという問題がある. そこで本研究では日本語論文の各章をセグメント分割し, それぞれのセグメントに適した重要文抽出手法を使用する. また, 抽出された重要文を結合し, Encoder-Decoder機構を適応させることによってサーベイに必要な情報を損なうことなく人間が書いたような自然な要約文を生成できるかを検証する.

ハニーポットのためのログ分別システムの提案
発表者:土井 勇人、中沢 実

概要:


近年, Web アプリケーション分野でハッカーによる攻撃が相次いでおり,ハッカーの攻撃手法を調査するための手法としてハニーポットがある. しかし, 現在運用されているWebアプリケーションのハニーポットでは攻撃者からの通信だけを保存する低 対話型が多い. また, 保存する通信内容も HTTPの通 信内容だけで攻撃者を識別することが出来ない. そこで本研究では, リバースプロキシを用いてセッ ションの発行を行い攻撃者の識別, またログの収集とア プリケーション部分を分けることで既存の Web アプリ ケーションを容易に高対話型のハニーポットにする. 本研究により侵入者の行動調査をより簡単に行うことが出来ると考える.

レーザーレンジファインダーを用いた追跡対象者の検知部位の評価
発表者:小原 裕輝、中沢 実

概要:


周りの物体までの距離を得ることができるレーザーレンジファインダー(以下LRF)を用いて、人を追跡する際の検知部位の評価を行う。LRFを用いた人の追跡技術は、自動追尾ショッピングカートや倉庫や工場などの貨物運搬ロボットなどに使われる。これらのロボットでは、人の足や胸の高さにLRFを設置し、その部位を検知して追跡対象者を追従するが、LRFで検知する部位に関してを詳細に調査を行ったという研究はない。そこで、LRFで検知する部位ごとの検知精度や追跡の軌跡を記録し、検知部位の特性について評価を行う。