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中沢研究室 配属希望者へ

メールでアポイントメントを取ってから,八束穂(キャンパス)研究室(67-202, 67-209)に訪問し,研究してみたいテーマに関する意欲を見せる事.



活動場所

  • コアゼミ:14-102, 14-103-1 (扇が丘キャンパス:南校地,旧食堂近く)
  • PD3:67-209 (八束穂キャンパス:67号館2F)

コアゼミ:説明資料



全体のプロジェクト概要

無くてはならなくなったインターネット社会.それは人を中心としたコミュニティとして拡がり大きく発展を遂げた.さらに,人が利用するに留まらず,ロボット・家電製品・各種センサーが利用する等,活用範囲はさらに拡大している.中沢研究室では,人とロボットによるユビキタス環境における共生空間の構築を目指して,ネットワーク技術を基盤として,コンピュータビジョン,クラウドセキュリティ,ユビキタスロボティクス,コミュニケーションクオリティなどの情報工学・ロボット工学・情報通信工学・心理学などにまたがる学際的な領域を研究対象としている.

プロジェクトテーマ案

高速道路における画像認識技術を用いた危険走行検出
交通規制内への一般車両の進入を含め,規制材への接触,規制車両又は,作業中車両への追突・接触事故などが後を立たない.事故が発生すれば、ドライバーを含め,作業員が死傷する事故が発生している.このような事故から,作業員の身体と生命を守るため,交通規制実施中での不安全運転などの異常運転を検知し,作業員への警告が行える装置を開発する事を目的とする.現段階では,不安全運転車両の通行を作業員に告知出来るような設備が無い為,作業中突然一般車両が接触し,墜落,転落,又は巻き込まれてなどの2次災害事故となっている.このような車両接触が未然に警戒出来れば、二次災害を減らす事が出来る可能性がある.
Keyword: 時空間特徴量,検索システム,オクルージョン問題
Androidを用いた環境変化に頑健な車両検出システム
近年のスマートフォンの普及とともに,ブームを引き起こしたAndroidはユーザインタフェースの高度化のみならず,様々な環境での適用が計られるようになってきた.特に最近は,CCDカメラの著しい成長とともに,新しいカメラアプリケーションが発達してきた.そこで本研究では,Andoroidとしてカメラを野外の持ち出して撮影・画像処理を行う際の環境変化(日照変化・陰・カメラ位置・ぶれ)に対して頑健な背景差分能力をもつシステムを開発中である.
Keyword: 背景差分,環境頑健,高速処理
ロボットビジョンによるSLAMと自律走行
ロボットが未知環境における自己位置推定とマップ作成を同時に行う手法を総称してSLAM(Simultaneous Localization and Mapping) と呼び, 昨今ロボットの分野において主要な研究課題の一つとなっている.本研究では, レーザーレンジファインダとステレオビジョンの双方の利点を組み合わせたSLAM の手法を提案する. まず, ロボットの自己位置推定を精度が高いレーザーレンジファインダによって行う. そして, 3 次元環境を観測できるステレオビジョンでマップを作成し, 位置合わせする. マップ作成は, ステレオビジョンによって復元されたデータの中から地面の領域を抽出することによって行う. これにより, ロボットの行動生成に有用となりロボットが進入可能な領域と進入不能な領域の双方の情報を持つマップの作成が可能である.
Keyword: SLAM, レーザレンジファンダ,ステレオビジョン
NoSQLサーバの並列処理効率性の検証
最近KVS(Key Value Store)やドキュメント指向データベースなどのミドルウェアを総称した"NoSQL"が主流となりつつある。国外ではTwitterやFacebookといったWebサービス企業を発端としてNoSQLミドルウェアの模索が始まっている.国内においてもkumofsやROMAといったミドルウェアが開発されている.そこで,本研究では,これらNoSQLの並列処理に関する効率性の検証を行う.また,単なる読み込み速度のみを検証するのではなく,書き込み性能や一貫性問題の制御にかかる時間の制御などを測定し,よりよりNoSQLは何が重要なのかを導くことにある.
Keyword: NoSQL, 並列処理性能,トランザクション処理
クラウド環境におけるセキュリティシステムの研究
Webサイトの通信先と受信したデータやファイルの文字列を自動解析することで,超多数Webサイトをマルウェア感染から保護するブラックリストを効率的に生成するWebハニーポットを提案する.近年,クラウドコンピューティングの普及に伴いWebサイトの重要性が高まる一方,Webアプリケーションの脆弱性を悪用してWebサイトをマルウェアに感染させる攻撃が多発している.この攻撃を防御するために攻撃の特徴を明らかにする手段として,攻撃された囮(おとり)Webサイトの挙動や攻撃の文字列から情報を収集するWebハニーポットが検討されている.しかし,Webサイトへの攻撃の多くはツールで自動生成されているため精度が低く,攻撃が失敗し,収集可能な情報が限定される.本研究は,失敗した攻撃の文字列を機械的に解析して攻撃成功時の挙動を発生させるとともに,ファイルダウンロードが発生した際には,ファイルに記述された文字列を解析し,ブラックリスト生成に有効な情報を自動的に抽出する
Keyword: ハニーポット,マルウェア対策,ブラックリスト生成
モバイルP2Pネットワークにおける省エネ型データアクセス
バイルの身近なコンピューティングの環境中のP2P適用における根本問題は、特別のデータ項目を格納するノードを効率的に識別し、効率的にバッテリーを利用しながら,データのダウンロードを行うことである.本研究では、モバイルP2P環境のために特に設計された新しい空間のインデックスであるPMBR(P2P Minimum Boundary Rectangle)を提案する。望ましいデータ項目を含んでいるノードは、PMBRインデックスを用いることで容易に識別することができる。その後、分散シーケンス・スキーム(略してDSS)(クライアントにデータ項目の選択的なチューニングの能力を有する)といわれる選択的なチューニング・アルゴリズムを構築することでエコシステムを構築する。提案しているアルゴリズムは単純であるが、空間上のデータのシリアル送信および位置情報に関する質問処理にとっては効率的となっている.
Keyword: P2P, 省エネ型,モバイルノード,DHT(分散ハッシュテーブル)
特許書類と企業価値に関する因果・相関関係の検出
特許は企業の事業戦略や技術レベルを推測する上で重要な情報源となる.例えば,画期的な製品を開発する時は,その開発過程において様々な技術的成果が得られるために,製品の発売の前に大量の特許出願がされることが多い.ということは,特許出願動向をチェックすれば,企業の将来性を予測することが出来る可能性がある.そので本研究では,特許の質と量が,企業価値(時価総額)の先行指標になることを数学的に証明する.
Keyword: 説明変数と被説明変数,因果分析,相関分析

もちろん,この中から一つ選んでもよし,複数選んでも良し.さらに,新しい提案があれば,大歓迎します.